GreenFlashのものづくりにかける想い

入江 翠 Midori Irie
クリエイティブ・ディレクター
創業期からデザイナーとしてものづくりに携わる。「Green flash」の光はまだ見たことがなく、チームメンバーに先を越されてしまった。ビールと辛いものと邦画が好き。

—— 入江さんこんにちは。ここで、GreenFlashのクリエイティブディレクターとして「ものづくりにかける想い」を語っていただきたいと思っています。普段あまり多くを語られるタイプの方ではないのは知っていますので、インタビュー形式にしました。私たちの想いをお伝えするために、今日はチョビット頑張ってください(笑)。

入江 はい、頑張ります…。

デジタルなモノにお金を使う今、ステーショナリーの存在って?

—— まず、GreenFlashのコンセプトにある「ときめき」や「Witさ」って何か? という点から。

入江 意外と声にしたことがないからむずかしいですが、そうですね。今って、若い方々がデジタルなモノにしかお金を使わない傾向があります。もはやステーショナリーは必需品ではなくなりました。そんな時代において、“あえて”私たちの提供するようなプロダ クトを買ってくださるお客様がいらっしゃいます。せっかくお金を出して買っていただいたので、そのステーショナリーを見ると「明日も頑張ろう」って思えたりしながら最後まで楽しく使いきっていただけるものを提供したい。GreenFlashがコンセプトとして持っている「ときめき」「Witさ」がある、というのは、この「最後まで楽しく使いきっていただけるもの」に通じていると思います。

「いいなと思ってふと裏を見たらGreenFlashのものだった」、と言われることが嬉しい。

デザイナーの異なる個性がGreenFlashらしさを創っている

—— 日々どのようにディレクションされていますか?

入江 常日頃思っていることなのですが、「GreenFlashってこういうテイストだよね」とか「入江さんっぽいよね」と言われたくないという思いがあります。GreenFlashらしさって、入江翠がつくっているものではないので。
事実これまでも、“らしさ”について、自分からあれこれと言ったことはありません。できれば、 GreenFlashという枠にとらわれず、それぞれのデザイナーの持つ個性を全力で出し切ってもらいたいと思っています。変な先入観を持たずに、無垢な視点でデザインに向き合った方が面白いものがつくれますし、それが積み重なってGreenFlashらしさが創られていると思います。

デザイナーによって異なる個性。

入江 そういう意味でも、クリエイティブディレクターというタイトルは正直ちょっとこそばゆいですね。デザイナーチームのメンバーは皆、個性も才能も豊かなプロフェッショナル。自称個性のない私から見ると羨ましいばかりです。なので、メンバーが突き抜けた個性を発揮してくれることがまず先にあって、トータルのディレクションで少しだけ調整をする。その「チョビット調整」が私の最大の役割かなと思います。

目指すゴールは明確。あえて買っていただけるもの、をつくる。

—— オリジナルブランドの展開に加えて、お客様の商品開発をお手伝いするところはどのような想いでやられていますか

入江 ODMのプロダクト製作に携わらせていただいて、「幅広い商品」に携わることができる楽しさを実感しています。すごく著名なキャラクターの取り扱いから、身近な植物をゼロから描くといったことまで、本当にご依頼いただく内容は幅広い。その幅を楽しんでいます。また、GreenFlashに頼んだからこその「Witさ」は何かしらやらかしたい! とフツフツと思っているんです。お客様に何かを感じ取っていただいて、もう一度依頼をしたいと思っていただけるように。そこを常に意識しています。

オリジナルも、ODMプロジェクトも、「手元から伝わるささやかな幸せや、人と人とのつながりで生まれる喜びを広く多くの人に届ける」という私たちのVisonは同じで、明確です。だからこそ日々は「売れるもの」をつくることに焦点を当てています。「商品が売れること。」これがないと、小さな幸せ、ときめきを皆さんに届けられない。また、”たくさん”売れないと、多くの人に届けられない。だから、どんな時代であっても、今売れること、はとても大事な視点です。